Angular5 の環境構築
Angular5
の開発環境を構築します。手順は上記公式サイトの手順に倣います。
Node.js と npm
Angular を使うには、Node.js と npm がインストールされている必要があります。
上記URLからNode.jsのLTS版をインストールしてください。npm は Node.js に付属するパッケージ管理ツールですので、Node.jsがインストールされると使えるようになります。
バージョンについて
バージョンについては次のように書いてあります。
node 6.9.X 以上とnpm 3.x.x 以上がインストールされていることを確認してください。
ターミナルまたはコンソールで node -v と npm -v コマンドを使うことで確認できます。
古いバージョンをお使いの場合はエラーの原因となりますが、新しいぶんには問題ありません。
コマンドで確認しておきます。
$ node --version
v8.2.1
$ npm --version
5.3.0
node 6.9.x 以上、npm 3.x.x 以上であることを確認し、問題なければ次へ進みます。
Angular CLI のインストール
npm を使ってグローバル環境に Angular Cli
をインストールします。次のコマンドを実行します。
$ npm install -g @angular/cli
WindowsでPowerShellを使っている場合、次のようなエラーになります。
ソース テキストのトークンを認識できません。
発生場所 行:1 文字:16
+ npm install -g <<<< @angular/cli
+ CategoryInfo : ParserError: (:) []、ParentContainsErrorRecordException
+ FullyQualifiedErrorId : UnrecognizedToken
どうも @
がダメっぽいので、こんな感じ(npm install -g "@angular/cli"
)で二重引用符で囲んでやります。するとうまく動きました。
インストールができたらかバージョンと環境を確認しておきます。次のように表示されればインストール完了です。
ng version
_ _ ____ _ ___
/ \ _ __ __ _ _ _| | __ _ _ __ / ___| | |_ _|
/ △ \ | '_ \ / _` | | | | |/ _` | '__| | | | | | |
/ ___ \| | | | (_| | |_| | | (_| | | | |___| |___ | |
/_/ \_\_| |_|\__, |\__,_|_|\__,_|_| \____|_____|___|
|___/
Angular CLI: 1.6.8
Node: 8.2.1
OS: win32 x64
Angular:
...
Angular CLI とは
Angular CLI はプロジェクトの作成、ファイルの追加に加え、開発で行うテスト、ビルド、デプロイのタスクを行うための コマンドライン・インターフェース・ツール です。
新規プロジェクトの作成
Angular CLI を使って新しくプロジェクトを作成します。プロジェクト名は my-app
とします。
$ ng new my-app
.
.
.
added 1464 packages in 315.613s
プロジェクトに必要なツール類も同時にnpmでインストールされるので、少し時間がかかります。
完了すると、すでに動かせる状態のプロジェクトが準備されています。
SASS(SCSS)を使う
ng new
で作成されるプロジェクトはデフォルトだと CSS が使われます。SASS(SCSS)を使いたいという時には、style
オプションで指定できます。
SASS, SCSS を使う場合はそれぞれ次のようにしています。
$ ng new my-app --style=sass
$ ng new my-app --style=scss
$ ng new my-app --style=less
これで、通常だと CSS で生成されている箇所が SASS(SCSS) に置き換わった状態で生成されます。もちろんコンパイル環境も用意されているので、そのまま開発に移れます。
アプリケーションを動かす
$ cd my-app
$ ng serve --open
ng new
コマンドで作成したプロジェクトディレクトリが作成されているので、そこに移動します。プロジェクトディレクトリで、ng serve
コマンドを実行することで、開発用サーバーを起動します。
--open
オプションを指定することで、ブラウザを立ち上げ、http://localhost:4200/
を自動で開いてくれます。
ブラウザで次の画像が表示されたページが確認できれば、起動はOKです。
サーバーが起動中はソースファイルを監視しているため、ファイルの変更を行うとすぐにその変更がブラウザに通知され、リアルタイムでの確認が可能です。
Angular CLI の使い方
プロジェクトに必要な各ファイルは手動で作ることもできますが、CLIに任せた方が楽です。ほかにもビルドやテストのコマンドもCLIには用意されているので、それらの使い方をまとめます。
基本は GitHub と Wikiにある使い方を参考にします。
ng new
代表的なコマンドは次の通りです。詳細は上のWikiを参考にどうぞ。
コマンド | 概要 | 例 |
---|---|---|
ng new |
新しいAngularプロジェクトを作成 | ng new my-app --style=scss |
ng serve |
アプリケーションをビルドし、開発用のWebサーバーを起動する。 | ng serve --open |
ng generate |
指定されたテンプレートを作成する。 class component directive enum guard interface module pipe service |
ng g component my-component |
ng test |
ユニットテストの実行 | ng test |
ng e2e |
エンドツーエンドのテスト実行 | ng e2e |
以上。
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